司馬遼太郎「功名が辻」というエロ本

功名が辻〈1〉 (文春文庫)

功名が辻〈1〉 (文春文庫)


1巻だけ読みました。
結論から言うと、みんな読むべき。
メッチャオモシロイですこれ。

サブタイトルを付けるなら、
「ヘタレ武士と天才的頭脳の酒飲み女房」
ラノベにするなら
「俺の女房がこんなに天才なわけがない」
とでも言いましょうか。

ぶっちゃけ、歴史小説ナメてました。
そう思いました。


では何がそんなに面白いの?
という質問にお答えして軽く内容を説明します。

【概要】
時は安土桃山時代。いわゆる戦国時代。
主人公は伊右衛門、冴えないヘタレ武士。
その奥さん、千代(3ページ目で即、結婚します)
伊右衛門がどんどん偉くなっていくお話。

【見所】
伊右衛門のヘタレっぷり。
千代と結婚し、初夜、童貞であった伊右衛門はガチガチに緊張し、結局なにもできずに終わる。
なお、
「わ、わしは、夫になるぞ…(震え声)」
と言って抱き寄せるというところまではいった。
ちなみに事前に家来にヤリ方を教わってはいた。作者の表現では「初夜の心得」

・こんなに奥手であった伊右衛門であるが、
ある程度偉くなると、小りんというロリ巨乳と浮気するんですが
その際の葛藤のシーンがこれまた面白く、

こないだまで童貞であったことが嘘のように伊右衛門はムッツリスケベの極みを魅せ、
このシーンには作者も筆に力が込もったのか、フランス書房もビックリな官能的表現で浮気の背徳感を際立たせてくるので非常に楽しめます。

ちなみにこの数年後のことですが、
林の中で激しく青姦に興じるシーンもあります。
一刻ばかり、この闇のなかで、伊右衛門は自分が所属しているすべての社会をわすれ、ただの男になった。女としては巧緻すぎるほどに神が造った小りんの体を相手に、ただ夢中に体液にまみれあった。
こんな感じです。

以上がエロい見所で、
エロい部分以外にも、

千代の天才的頭脳と可愛さとエロさ。
戦国時代の敵国との駆け引き
小りんの魔性のエロさ。
躍動感溢れる戦の描写
伊右衛門の煩悩。
戦国時代の世界観
千代のムチムチボディ。
豊臣秀吉のキャラ

などが見所として挙げられます。

なにはともあれ
騙されたと思って一度読んでみることを
強烈にオススメできる一冊でありました。