何かにある程度秀でた人間が…

何かにある程度秀でた人間が、
その何かを試そうと集団に入ったら、
秀でてる人間てのはどこにでもいるもので、自分と比べてもより秀でた人間が現れ、相対的に劣ることになる。そうなった時に、彼の能力と自分の能力を比較して、自分はなぜ彼のようにできないのかと悩み、次第にそれ自体が好きではなくなってやりたくてやるものからやらされ時間を奪われるものへと変容する。
以上についての対策としては、自分なりの目標を定め、比べる相手を他人ではなく自分にしてしまうことだ。例えば過去の自分に。
しかし、現実はそれができたからといって万事解決ではない。外部の評価があるからだ。これを高めないことには解決しないことは多く、また組織の中ではこれこそが個々人の運命を左右することになると言っても過言ではない。
ここで重要なのは本人の意思である。他人と比較され、自分の能力等が他人によって評価・規定され、プライドが傷ついた後に、どうしたいか?その元々好きだったことをキッパリ辞めて他のことに自分の時間を投資するか、そのまま何があろうと結果を求めてやり続けるか、できないと決めつけプライドを捨てても細々と続けるか、これ以外にも様々な選択肢が存在すると思うが、もし辞めて他の事に投資したとしても、その場所でも同じように自分より秀でた人間が現れる。
このループを止めるためには立ち向かうしかない。できない自分を棚に上げず向き合い、今よりもっとこうなりたいという理想に近ずくための強い意思を持ち続ける。いわゆるプライドであり、こうならなければいけない、とかこうなるべきといったネガティブな動機ではなく、自分はこうなる人間だ。もう既にこうなる資質を備えており今はその途上であるといったポジティブな動機で、潜在意識から根本的に動かしていくのが良い。このマインドがあってはじめて、では方法論やメソッドはどうしようか?どのような道筋で目標に向かおうか?となるが、この重要なマインドがある時点で方法ややることは自ずと定まってくることが多い。しかし何よりもこの重要なマインドをしっかり定める事が、自分より現時点で上にいる人間と逆転してやろうと考えた時に必須の第一歩である。自分と対話し、本当に自分がほしいものは何かをしっかり認識することが必要で、こればかりは他人にどうこう言われて変わるものではない。